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抗酸化ってどういうこと?

我々は生命を維持するために絶えずエネルギーを作りださなければなりません。
食べ物から吸収された栄養素を原料にしてエネルギーが作り出されるのですが、その過程で酸素が利用されています。
酸素なくしてエネルギーを作り出すことができないので、我々が生きていくためには酸素は必要不可欠なのです。


ところが、体内に取り込んだ酸素がエネルギーを作り出すために利用されると、必ず活性酸素というものが発生してしまいます。
また、紫外線やストレスなどによっても体内で活性酸素が多量に発生します。
実はこの体内で発生した活性酸素は、私たちの体を酸化させて悪影響を及ぼしてしまうのです。


「体が酸化する」といってもいまいちピンとこないと思いますので、酸化の状態を理解するためにわかりやすい例を挙げましょう。
鉄を放置しておくと次第に赤褐色に錆び付いて、あれだけ硬い鉄が非常にもろくなってしまいますよね。
これは鉄が酸素と結び付くことによる酸化反応を起こし、酸化鉄という別の物質に変化してしまったために起こる現象なのです。


酸化した鉄

『酸化してもろくなった鉄』


実は鉄が錆びるのと同じ様な現象が体内でもおこってしまうのです。
同じ様な現象といっても手や足などが酸化鉄のように脆くなるわけではありませんが、私たちの体は約60兆個もの細胞が集まってできていて、この細胞の1つ1つが酸化されるのです。
この私たちの体を構成している細胞が酸化されると、錆び付いた鉄が別の物質に様変わりしたように、細胞が本来の姿を失い正常に機能しなくなってしまいます。
そうすると体ではよからぬ様々な異変がおこります。
つまり、体が酸化するということは、ほとんどの病気や老化の根元なのです。


抗酸化は、一般的には物質の酸化を抑制することをいいますが、抗酸化を私たちの体レベルで考えると、『体を酸化という異常な状態から守ることによって、病気など体の異変を引き起こす原因をなくすこと』が抗酸化だといえます。