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酸化について詳しく知ろう!

酸化は一般的にはある物質が酸素と結びつく現象のことをいいますが、体内で起こる酸化による害がどのようにして起こるのかを理解するためには、酸化という現象をもっと詳しく知る必要があります。
細胞レベルの酸化現象を知ることで、酸化と病気の関係もよく理解することができますし、抗酸化することがいかに大事かもご理解いただけると思います。


酸化は電子を奪われる現象

すべての物質は原子がたくさん集まってできています。
例えば、水は水素原子(H)が2つと酸素原子(0)が1つがくっつくことで水分子(H20)となり、この水分子H20がたくさん集まって目に見える水となるのです。


その原子はというと、原子核と電子によって構成されていて、電子は原子核の周りを惑星のようにぐるぐる回っています。
原子
これは原子核が強い力で電子を引っ張っているからなのですが、この原子核の力より強い力で電子が引っ張られると、電子は原子から飛び出していきます。
この電子を失う化学反応を酸化といい、逆に電子を与える化学反応を還元といいます。
かつては酸素と化合することを酸化といっていましたが、化学の進歩によっていろいろなことがわかってきて、酸素が関与しなくても、電子のやり取りがあると酸化還元反応と解釈されるようになりました。
相手から電子を奪おうとする原子は電子の状態が不安定な状態であるため、電子を奪って安定な状態になろうとしているのです。
逆に原子を奪われた原子は不安定な状態となって性質そのものが変わってしまいます。


私たちの体もほかの物質同様に原子が集まってできています。
そして、体内の原子の間で電子のやり取りを行なわれること、つまり酸化還元反応を行なわれることで、生命は維持させているのです。
ところが、活性酸素のような酸化力の強いものによって、生命維持のために必要とされないところで電子が奪われて酸化されると、細胞が変調して、体の異変として現れてくるのです。
それがほとんどの病気の根源な訳だということです。